理事長所信
Belief
はじめに
1968年に日本青年会議所367番目のL O Mとして発足された川西青年会議所は、今日まで、その時代毎に異なる社会情勢や変化する課題に立ち向かい、数多くの先輩諸兄姉が築いてこられた熱い想いと行動の積み重ねの上に成り立っています。60年前には存在していなかった組織を立ち上げた志とその行動力は「このまちを良くしたい」という思いと主体者意識の高さが伺え、想像がつかないほどの努力に敬意を表するとともに、歴史を紡いでいただいた先輩諸兄姉に心から感謝申し上げます。その歴史と誇りを胸に刻み、私たちは社会課題の解決と調査研究を続け、地域を持続可能なものとし、社会全体を明るく豊かにすることを目指し邁進して参ります。
日本は人口減少・少子高齢化、地域コミュニティの希薄化、さらには国際化に伴う多文化共生の課題に直面しています。川西市・猪名川町も例外ではなく、若年層の地域離れや担い手不足、地域経済の停滞が進行しつつあります。私たちはこれらの課題に対し、地域にとって必要とされる持続的かつ新たな事業を創出し、行政や他団体と対等に連携しながら協働の輪を広げる行動が必要です。異文化理解や世代間交流を促進し、地域に集う人々のつながりを再生する役割を担う必要があります。多様な文化や価値観を認め合い、地域の未来を切り拓くリーダーとなる人財を育成することこそ、青年会議所の使命であり、社会開発における最大の貢献と考えます。
私は、青年会議所のもつ「人を育てる力」と「地域を変える力」に着目し、これらを最大限に引き出すため会員一人ひとりが「自分が動かないで誰が動くのだ」という強い主体者意識を備えた組織づくりが今の川西青年会議所には必要だと考えます。
一人ひとりが主役となり、自らの意思で挑戦し、学び、楽しみながら行動する、そのプロセスを通して地域社会にポジティブな連鎖を生み出し、共に成長する組織を創造します。
2027年に迎える創立60周年を一つの節目と捉え、未来に誇れる川西青年会議所を築くために、歴史を継承しつつも今を走り続ける私たちが、新たなことに挑戦し、2026年が起点となり次代を切り開く変革の時だと考えます。地域と共に未来を描き、挑戦し、輝ける一年を創り出す意識と覚悟を会員一人ひとりがもつことで、川西市・猪名川町から、兵庫県、そして日本が盛り上がり、明るい未来を切り開く人財で溢れる地域を実現すべく運動を展開して参ります。
青少年育成について
地域の未来を担う青少年の育成は、川西青年会議所が果たすべき最も重要な使命の一つです。現代社会において、青少年は多様な価値観と情報化社会の中で生きる一方で、自己肯定感が育ちにくく社会とのつながりの希薄化、といった深刻な問題に直面しています。
特に地域社会との接点が薄れることで、青少年が実体験から感じることのできる人との対話や新たな発見と出会うことが少なくなっているのが現状です。私たち大人は、青少年に「将来自分が地域を変える存在になる」という意識と、青少年が主体となり地域の大人と共に社会に関わる経験を創出する必要があります。
その中で、青少年が地域課題解決に向けたプロジェクトや異文化交流の場、体験学習プログラムなどを通じて、青少年が他者と協働し、自らの価値を発見することが重要だと考えます。
さらに、失敗を恐れず挑戦する力や、問題を自ら考え抜く力を育むことにより、未来のリーダーとしての基盤を築きます。青少年育成の取り組みは、単なる一過性の事業ではなく、地域の未来を支える運動を巻き起こすことが重要です。
私たちはこの使命を重く受け止め、地域社会全体と連携しながら、未来を切り拓く若者を育てていく強い意志を持ち続けます。これこそが、私たちが目指す地域貢献の姿であると信じています。
まちづくりについて
川西市・猪名川町は、都市近郊の利便性とベッドタウンとして交通の便がよく里山や猪名川など豊かな自然が共存する魅力的な地域ですが、現代社会の変化に伴い、多くの課題に直面しています。少子高齢化や若年層の都市流出、地域コミュニティの希薄化など、私たちのまちが抱える問題は多様かつ深刻です。
私たちは、行政や企業、市民団体と連携し、世代を超えた協働を促進する架け橋を構築する必要があります。地域住民一人ひとりが自らの想いを行動に移し、地域の魅力や課題に向き合うことで、まちに対する愛着と誇りが醸成されます。こうした中で、青年会議所としてまちづくりはハード面の整備ではなく、「人と人とのつながり」を再構築することが何よりも重要だと考えます。
さらに、地域の資源を探求し、新たな価値の発見と川西市・猪名川町のもつ力を発揮するための行動を起こすことで、地域全体がまちづくりを「自分ごと」として捉える仕組みを創出します。
私たちは、社会課題の追求を怠らず地域の課題を深掘りし、解決へ進むことも重要ですが、今までにない新たな地域の魅力を開発することが、地域住民一人ひとりの意識変革と幸福感を高め、持続可能なまちづくりを推進する力となります。川西市・猪名川町の未来を見据えたまちづくりに挑戦し、まちの力を創造し地域の発展へとつなげていきます。
会員拡大・育成について
川西青年会議所の運動の根幹を支えるのは所属する会員一人ひとりとこれまで歴史を紡いでこられた先輩諸兄姉です。会員一人ひとりが主役となり、主体的に行動することでリーダーとしての意識が高まり、組織に好循環を生みだし、地域社会の発展に大きな影響を与えることができます。
しかし、近年では、地域に対して青年会議所活動の周知や青年会議所の意義が十分に伝えることができていないという現状があります。私たちは「なぜ青年会議所に所属するのか」という問いに真正面から向き合い、その魅力と価値を発信するだけではなく、地域に必要とされる事業を展開していかなければなりません。
会員拡大は、理念に共感し、自身が成長し地域を変えたいと思う仲間を迎え入れることが重要だと考えます。入会後は理念や歴史、リーダーシップを学ぶ機会を提供し、自分自身の成長を実感できる環境を整えることが重要です。
また、現状維持にとどまらず、常に学び直し、自己を高め続けるための研修や挑戦の場を設けて、全員が目的達成に向けての高いモチベーションを維持できるような環境創りが青年会議所で活動する意義につながると考えます。多様な個性を持つ会員が互いに刺激し合い、それぞれの強みを発揮することで、より大きな変革を地域にもたらします。
会員拡大を通じて「人が人を育てる」環境を築き、持続可能な組織の基盤を確立することを強く志します。
出向制度について
青年会議所会員は「世界との友情」「社会への奉仕」「個人の修練」の三信条のもと、より良い社会の実現を目指し活動を行い、様々な学びの機会を経験しリーダーシップの開発を行う組織です。その学びの中の一つに、日本国内や世界とのネットワークが広がる出向という制度があります。
ここ近年、その出向制度について、なぜメンバーが出向をする必要があるのか、そしてなぜ出向することができるのか、を伝えきれていない現状があります。
所属する組織から飛び出し、外の世界での出会いから生まれる友情や、外でしか知ることのできない思考や修練の経験は、必ず川西青年会議所の力になり、その生まれた力が地域の発展のためにつながると私は確信しています。
学びの経験を自身で留めるのではなく、メンバーを巻き込みそこで得た経験を推進し、フィードバックすることで初めて学びの成果が得られると考えます。未来へとつながる検証を行うことで、この先も絶えず学びの機会を得られると信じています。
川西青年会議所や歴史を紡いでいただいた先輩諸兄姉、そして地域があっての出向という意識を忘れず、学びの機会を掴み続け、修練を経験して成長することで、地域の発展へとつながります。
組織運営について
川西青年会議所の全ての活動や運動は盤石な組織運営によって成り立っています。
下支えの精神と、自分たちが組織を動かし全てを総括する意識をもち、常に組織の中で模範となるような運営を展開することが重要です。
組織の運営には共通のビジョンと、会員一人ひとりが自らの価値を最大限に発揮できる運営体制が必要不可欠です。川西青年会議所における組織運営は、トップダウン型の指揮系統だけではなく、ボトムアップ型の「共創」による価値創出を目指すべきだと考えています。
各メンバーに対して想いをもって積極的に成長の機会の場をつくることで、組織の活動が活発になり、組織力は飛躍的に向上します。各メンバーがもつ熱い想いや柔軟な意見を述べ、共に学び合い、考えを共有することで、信頼関係が強固になり、協力体制が自然と生まれます。
また、透明性の高い情報共有とオープンなコミュニケーションは、メンバー同士の信頼関係を築き、組織全体の一体感を高めます。迅速かつ柔軟に変化に対応できるよう、現存する有効な連絡調整ツールの積極的な活用や外部への発信力の強化も重要になります。
組織の中に「挑戦を後押しする習慣」を根付かせることで、失敗を恐れずチャレンジできる風土が生まれ、それが組織全体の成長へと繋がります。全員が主役となり、それぞれの個性と能力が最大限に活かされる組織とする。これにより、組織は、より前向きで、地域から信頼される魅力ある団体へと進化していくと考えます。
最後に
川西青年会議所がこれからも地域に必要とされ続ける存在であるためには、会員一人ひとりが「自分が主役である」という意識を持ち、主体的に活動することが不可欠です。
会員が自らの手で得た機会と経験と積み重ね、お互いを尊重し、支え合う関係性を築くことが、組織の最大の力だと信じています。
地域の課題に対して真正面から向き合い、ポジティブに捉え、行動に移す。その積み重ねがまちを明るくし、地域の未来に希望を灯すと確信しています。
これからの川西青年会議所は、会員が「楽しい」と思えるだけでなく、「意義がある」と感じられる運動を推進することが重要だと考えます。笑顔と情熱が溢れる組織には、必ず人を惹きつける力があります。誰もが挑戦できる土壌をつくり、共に学び、成長し、地域を変えていく人財を創出していくことが重要です。
2026年が起点となり、会員一人ひとりと共に新時代の一歩を踏み出す決意を表明し、共に地域の未来を描き、共に何事にも挑戦し、共に笑顔で歩む一年を築いていきましょう。
川西青年会議所の明るい未来を、そして地域の夢と希望を、一丸となって創り上げていき、未来へと進む足音を重ね、誰もが誰かにとってのH E R Oとなり、輝ける川西市・猪名川町を創造していきます。
【事業方針】
1. 地域の力と魅力を創造できる人財の創出
2. 明るい未来と青少年の健全育成
3. 当事者意識を持ったリーダーの育成
4. 互いを高め合う会員拡大
5. 成長の機会と学び伝播する人財育成
6. 組織の先頭に立つ組織運営
7. 誰もが誰かにとってのH E R Oとなる人財の育成